企画のイロハ~町おこしイベント等の企画の流れ ♯100

町を盛り上げる盛大なイベントをやりたい!で、どうする?

 地域を盛り上げる、地域創生のイベントをやりたい!こんな純粋な想いを引っ込めるのはもったいないですよね。企画作業をどうするか、デザインをどうするかといった現実的な作業はさておき、立ち上げの企画にはある程度のコツがあります。大切なのはあなたの純粋なアイデアとワクワクです。その種から花を咲かせるため、良ければ参考にしてみてくださいね。※企画や手順はそれぞれ方法が異なりますので、もし、あなたに合えばやってみてください。

結論:チラシを作ってみよう~ふわふわのアイデアを少しずつ整理する。

 やってみたい!楽しそう!は、一番大事な動機である、と私は思います。このイメージをカタチにするためにおすすめなのが“チラシを作る”です。チラシ?って、当たり前に思われるかもしれませんが、その中に実は明確にするべきことがぎっしり詰め込まれています。チラシ1枚に詰め込まれている内容を見てみましょう。

  • 【メインタイトル】~何をしているのか、わかりやすいタイトルを考えましょう。例:〇〇秋のグルメ祭り
  • 【サブタイトル】~どこがやっているのか、だれがやっているのかなど。例:主催者+夏休み特別企画
  • 背景イメージ】~ぱっと見てすぐにわかる、イメージを考えましょう。はじめはフリーの素材でも伝わるはずですよ。例:夏の海とパラソルと花火
  • 【案内文】~簡潔なイベント内容。プログラムがわかりやすい場合は、見れば分かるので割愛します。
  • 【個々の催し】~お客様を集める主な催しや目玉をキャッチーに打ち出します。できれば3~5つくらいがいいでしょう。例:〇〇ステージ、〇〇ライブ、抽選会、〇〇体験、縁日、〇〇プレゼント
  • 【開催日時・開催回数・場所】~日時・第〇回・具体的な開催場所をわかりやすく表記します。
  • 【出演者とプログラム(タイムテーブル)】~ステージなどで参加される方のお名前や、プログラムの開催時間を表記します。特に、招待者が著名な方であれば、ここを特に際立たせます。
  • 【主催・共催・協賛・後援】主催者、もしいれば共催者、協賛者、後援者などをチラシ下部表記します。
  • 【事務局お問い合わせ先】場合により、連絡先等を明記します。

アイデアや思い付きをチラシにすると、何がわからないかがわかる。驚くほど使えるスキルが身につく。

 チラシを作り始めるとあいまいなことだらけ。ふと「こんなのできるのかな?」と思い始めます。もしかすると、みなさんの周りの方々にも、なんとなく遠巻きに眺めはじめる方が出てくるかもしれません。でもね、企画ってやるかやらないかの二択なんですね。遠巻きに眺めるならやらない方がいい。むしろ、今楽しいことを始めるべきです。それでもどこかに、楽しそうで考えてるとワクワクして惹かれるなら、もう少し具体化してみるといいですよ。普段わたしたちは他の人たちの表現を見て慣れています。でも、やってみるのと、評価するのって全然違うんですね。ぜひ、チャレンジしてみてください。以下に、チラシ作成で見えてくる要素と、習得できるスキルの一例を整理してみます。

  • ロゴ作り】ロゴ作りソフトを学べる・フォントに詳しくなる・デザインに詳しくなる
  • 【全体イメージ作り】イラストソフトを学べる・フリーイラストのありかを知る・レイヤーやエフェクトを学べる・色遣いやレイアウトを学べる・写真の処理を学べる・写真のソフトを学べる・写真撮影方法を学べる
  • 【コピーライティング】キャッチーなネーミング作りに慣れる・表現の個性がわかる・言いたいことがわかる
  • 【リーダーシップ】周りの人たちの協力や、巻き込む人々へのアプローチなど、プロジェクトを進めるうえで必要なコミュニケーションスキルが上がる
  • 【メディアと形式】印刷、SNS、プレスリリースなど、様々な拡散方法に合わせた書き出しが必要であり、保存形式やデータ形式に詳しくなる

はじめは下手くそ。みんな下手くそ。実はプロだって下手くそ。思いついたときの楽しさ、ワクワクを、みんなといつまでも味わい続けるために、気楽に、気長にやりましょう。

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